靈氣療法必攜-原文

靈氣療法必攜-原文  |  2016.03.09


本文是過去傳統靈氣學會中,入會後發放的小冊子.內容是靈氣療癒的基礎概念與各種疾病的應對療癒方式.
特在此將所有的原文摘錄出來,提供給各位同學參考.

霊気療法必携

一、霊気療法必携

心身改善 臼井霊気療法教義

招福の秘法

萬病の霊薬

今日丈けは怒るな

心配すな感謝して

業をはげめ人に親切に

朝夕合掌して

心に念じ

口に唱えよ


二、公開伝授説明
古来能く独自の秘法を創見するや、己か子孫にのみ教えて家伝と為し、之に依って後世一門の生活安定を計り、秘法内容の門外不出を唱うるが如きは、実に前世紀の遺習と申すもので、苟も現代のごとく人類の共存共栄を以て幸福の基調となし、併せて社会の進歩を要望する時代に於ては、断じて一私するを許しません。我が臼井霊気療法は前人未発の創見でありまして、世上其比を見ません。されば之をば人間公益の為に開放し、何人をも共に天恵に浴せしめ、以て霊肉一如を期し、人世天与の福祉を得しめんとするものであります。元より我が霊気療法は宇宙間の霊能に基ずく霊気の独創療法でありますから、此に依って先ず人間自体を壮健にし、思想の穏健と人世の愉悦を増進するのであります。今や生活の内外に亘り、改善改造を要する秋に於て汎く同胞を悩める心と病災の裡より救うべく敢えて公開伝授する所存であります。

問 臼井霊気療法とは如何なるものでしょうか。

答 畏くも明治天皇の御遺訓を奉体し、我が教義を成就し心身練磨向上を期し、人たるの正道を歩むため、第一心を癒し、第二肉体を健全にしなくてはなりません。心が誠の道に適い、健全であれば肉体は自ら壮健になります。斯くして霊肉一如となって平和と享楽の生涯を完うし、傍ら他の病者を癒し、自他共に幸福を増進することが、臼井霊気療法の使命であります。

問 臼井霊気療法とは催眠術、気合術、信仰療法、其他の療法と異名同体のものであります か。

答 否々夫れ等のもの同工異曲のものではありません。私が多年辛苦錬終に霊秘を感得した る、霊と肉とを救うべき法術であります。

問 然らば心霊療法でありますか。

答 然り、心霊的療法とも謂うことが出来ますが、多くは物質的療法とも謂うことが出来ます。其訳は術者の身体の何れの処よりも気と光を放射します。殊に目、口、手より多く発現します。故に患部を二三分凝視しますか、呼気を吹き掛けますか、手で撫でますか致しますと、歯痛、疝痛、胃腸病、神経痛、乳腫、打身、切疵、火傷、其他腫れ痛むが如きに立所に痛みをさり、腫れがひきます。併し個疾はそうも参りませぬ。幾回かの療癒を要しますが其の個疾と雖も一回の療癒で効果を覚えます。此様な現象を現代の医学では何と説明しますか、斯の如き小説以上の事実があります。諸氏が実際を御覧になれば、成程と首肯せらるることでありましょう。如何に詭辯を弄する人でも実際を蔑することは出来ません。

問 臼井霊気療法を信ぜねば病気は治りませんか。

答 否々心理療法や催眠術その他の精神療法とは違いまして少しも暗示を與えませんから同意とか推服とかを要しません。のみならず如何に疑ふても擯斥しても拒否しても、構いません。例えば幼児や重病患者のごとき意識の缺くる人にも充分の効果があります。最初我が療法を受くる人にして信用推服とかで来る人は、十人に一人あるかなしで、多くは一度び療癒を受け、初めてその効果を知って俄かに信頼の念が起こるのであります。

問 臼井霊気療法に依り如何なる病気が治りますか。

答 精神的病症でも機関的病症でも何病でも治ります。

問 臼井霊気療法は病気を癒すだけでありますか。

答 否々肉体の病気を癒すのみではありません。心の患い即ち煩悶、虚弱、臆病、優柔不断神経質其他の悪癖を矯正することが出来ます。そして神や仏の様な心になって後人を療癒することを主眼として自他共に幸福に充ちることが出来ます。

問 臼井霊気療法は如何なる理由で癒りますか。

答 私はこの療法を天下何人より伝授されたのでもなければ、又療癒の霊能を得んがために研究したのでもありません。断食中に大気に触れて不可思議に霊感し、治病の霊能を得たことを偶然自覚したのでありますから、肇祖の私にも確然と説明を申上げるに苦しみます学者も識者も熱心に研究して居りますが、現代の科学に頼って断定することは困難にせよ科学と一致する時代の来ることは当然であります。

問 臼井霊気療法には医薬を用いますか、且つ弊害というものはありませんか。

答 決して医薬機械を用いません。只凝視と呼気と撫手と按手と軽打のみで平癒します。

問 臼井霊気療法には医学の知識を要しますか。

答 我が療法は現代の科学を超越したる霊法でありますから医学に基礎を置きません。単に脳が悪ければ頭、胃が悪ければ胃、目が悪ければ目等、患部を凝視呼気按手撫手するのみで療癒の目的を達しますから、苦き薬も呑まず、熱き灸もすえず短日月に病気が治るのでそこが我が独創の霊法という所存であります。

問 現代知名の医学者は何と見ておりますか。

答 学識深き知名の大家は見る処洵に中庸を得て居ります。欧州知名の医学者は医薬に就いて深刻な批評を下して居ります。それは別として、帝国医科大学永井潛博士曰く、

「吾人医家は疾病を診断し記載し且つ理解するも如何に療癒するかを知らず。」

近藤医学博士曰く、

「医学が一大進歩せりとは一大迷信なり、精神作用に就いて何等顧みる処なきは現代医術の一大欠点なり。」

原栄博士曰く、

「現代の衛生療癒学に於て霊智ある人類を無視し一般動物と同一に取り扱うに至りては侮蔑 も甚だし近き将来に療癒界の一大革命来るものと信ず。」

久賀六郎博士曰く、

「非医学者に依って行なわれつつある心理療法の如き其他各種療法も疾病の種類や患者の個性や施術の適用に依って医者の企て及ばざる一大偉効を奏しつつあることは事実である。只盲目的に非医者精神療癒家を反発し之を排斥する事にのみ務むるは是医者の狭量である」

(日本医事新報記載)

現に医学博士や医学士薬剤師がこの効能を認めて入門して居る事実を見ても明らかであります。

問 政府は何と見て居りますか。

答 大正十一年二月六日帝国議会衆議院予算分科会に於て代議士松下禎二医学博士曰く、近頃非医者にして心理療法とか精神療法とか称え多数の患者を療癒し居る政府の所見を

問わるるに、潮政府委員曰く、催眠術の如きも十数年前までは如何にも天狗の技であると思っていたのが、今日は学

問上の研究を積み皆精神病者が応用するということになっている。人智萬端総て医学で解決することは困難である。又医者は或る疾病に対して医学の示す所に依ってこの疾病にはこの方法を講ずるとか、皆医学の示す所に依ってやって居るものであるが、萬病に対し電気なら電気をかける、さわるならさわると云ふが如きは医の行為にあらずと

答えて居られます。故に我が臼井霊気療法は医師法にも鍼灸取締規制にも触れて居りません。

問 斯くの如き療癒の霊能は天賦にして特定したる人にのみ備わり誰人にも学んで出来るものでないと思いますが如何でしょう。

答 否々萬物生を享けたる者は何万でも天恵として療癒の霊能を備えて居るものです。草木禽獣魚虫皆然りでありますが、殊に人間は万物の霊長でありますから、一層著しく発現するものであります。それを具体化したものが臼井霊気療法として世に顕れたものです。

問 然らばだれでも臼井霊気療法の伝授を受けらるるものでありますか。

答 勿論男女老壮学者でも無学者でも常識を備えて居る人ならば僅かの日時を以て立派に己れの病気を治し、他人の病気を癒す霊能を的確に得ることが出来ます。今日まで千数百人に伝授しましたが一人として不結果に終わったことはありません。皆初伝だけで立派に治病の霊能を得て居ります。一寸考えて見ると短日時に人の最も難事とする病気を癒すと言ふ霊能を得らるることは不可解の様に考えられますがそれは至極尤もの事と思います。併し其の最大難事が用意に出来得らるるは、我が霊法の特色です。

問 他人の病気は療癒し得るとして自分の病気を癒すことができますか。

答 自分の病気を癒すことが出来ぬ人が、何で他人の病気を癒すことが出来ましょう。

問 更に奥伝を受くるには如何に致しますか。

答 奥伝は発霊法、打手療癒法、撫手療癒法、押手療癒法、遠隔療癒法、性癖療癒法等であります。先ず初伝を受け其成績顕著品行方正斯道に熱心なる人に伝授します。

問 霊気療法に奥伝以上のものがありますか。

答 神秘伝があります。


三、療法指針
一、身体各部の基本療癒
頭部 前頭部(生え際)こめかみ、後頭部、頚部、頭頂部、胃、腸
下熱法 同前但し病原療癒を為す。
眼病 目頭、目尻、頚部
鼻 鼻骨、鼻翼、眉間
耳 耳孔、耳の前部および後部
口 唇を除いて手にておおう。
舌 舌の上面、舌根
咽喉 甲状軟骨、頚部
肺 肺部、背部肩こう骨の内側
心臓 心臓部
肝臓 肝臓部
胃 胃部
腸 上行、横行、下行結腸部、小腸部、へその付近、臀部
膀胱 膀胱の部位
子宮 子宮とその両側、仙骨、尾底骨
腎臓 腎臓部位


二、神経系の疾患
神経衰弱 頭部、眼、心臓、胃腸、生殖器、あるいは半身療癒を施す。
脳の諸病 頭部、胃腸、心臓
頭痛 頭部のコメカミと頚部
不眠症 後頭部
目まい 前頭部
脳溢血 頭部全体、心臓、胃腸、腎臓、不随部分
てんかん 頭部全体、胃腸
舞踏病 頭部、心臓、障害の個所、手の平、足の裏、半身療癒を施す。
バセドー氏病(甲状腺機能亢進症) 頭部全体、眼、甲状腺、心臓、子宮、また半身療癒 を施す。
神経痛 頭部全体、胃腸、患部、便通をよくする。
しゃっくり 横隔膜、前頭部
言語障害 前頭部とコメカミの左側、咽頭
耳鳴り 耳と頭部全体


三、呼吸器系疾患
気管支炎 咽喉部位全体、気管支
せき ノド、胸部
喘息 頭部全体、胸部、心窩部、咽喉、鼻、心臓
肋膜炎 頭部、胃腸、丹田療癒を施す
肺炎 頭部、心臓、肺部、丹田療癒を施す。
蓄膿症 鼻、顔面、顎
過敏性鼻炎 鼻、胃腸、肝臓


四、消化器系疾患
食道諸病 食道、心窩部、胃腸
胃病諸病 頭部、心窩部、胃腸、肝臓
腸炎、腸潰瘍、下痢、便秘 胃腸
虫垂炎 盲腸部位、頭部、胃腸
痔 肛門
腹水 頭部、腹部
腹膜炎 頭部、腹部、丹田療癒を施す。
黄だん 頭部、胃腸、肝臓、心臓
胆石 肝臓、胃腸
ヘルニア 脱出した部分


五、循環器系疾患
心筋炎 頭部、心臓、肝臓、腎臓、膀胱
心内膜炎 心臓
水腫および浮腫 心臓、肝臓、腎臓、膀胱
動脈硬化 頭部、心臓、腎臓、胃腸、丹田療癒を施す。
高血圧症 頭部、心臓、腎臓、胃腸、丹田療癒を施す。
紋心症 頭部、心臓、胃腸、疼痛部位
脚気 心臓、胃腸、脚部


六、物質代謝および血液疾患
貧血 頭、心臓、腎臓、胃腸、病原療癒および半身療癒を施す。
紫斑病 頭部、心臓、腎臓、胃腸、斑部、丹田療癒を施す。
壊血病 頭部、肺部、心臓、腎臓、胃腸、半身療癒および丹田療癒を施す。
糖尿病 頭部、心臓、肝臓、膵臓、胃腸、腎臓、膀胱、半身療癒を施す。この場合とくに背筋を逆にさする。
肥胖病 心臓、腎臓、胃腸、半身療癒を施す。
痛風 心臓、腎臓、膀胱、胃腸、疼痛部、丹田療癒を施す。
熱射病 頭部、心臓、胸部、胃腸、腎臓、丹田療癒を施す。


七、泌尿器系疾患
腎臓炎 腎臓、心臓、膀胱、胃腸
腎盂炎 腎臓、膀胱、丹田療癒を施す。
腎石 腎臓、胃腸、膀胱、疼痛部
尿毒症 頭部、眼、胃腸、心臓、腎臓、膀胱、丹田療癒を施す。
膀胱炎 腎臓、膀胱
膀胱結石 腎臓、膀胱、疼痛部
夜尿症 頭頂部、膀胱、腎臓
尿閉 腎臓、膀胱、尿道


八、外科および皮膚疾患
創傷 患部、ただし出血多量なれば止血法を行なう。
火傷(凍傷) 患部、疼痛が止むまでは手かざしにて行なう。
捻挫および打撲傷 患部
リンパ腺炎 患部、丹田療癒を施す。
骨折 ギブスの上から患部を行なう。
棘立 患部
脱臼 患部
骨膜炎 骨髄炎、関節炎、筋炎 患部、丹田療癒を施す。
筋肉リューマチス 頭部、疼痛部、胃腸、便通をよくする。
脊椎カリエス 頭部、患部、丹田療癒を施す。
脊椎湾曲 患部
脊髄癆 頭部、疼痛のある部位、障害のある部位、丹田療癒を施す。
失神者 心臓、頭部
溺水者 水を吐かせた後、心臓、頭部
諸々の発疹、腫れもの 患部、丹田療癒を施す。
じんま疹 胃腸、丹田、患部
禿頭病 頭部、胃腸、患部、丹田療癒を施す。
癘(らいびょう)頭部、胃腸、患部、丹田療癒および半身療癒を施す。
黴毒 頭部、胃腸、患部、丹田療癒を施す。


九、小児科疾患
夜泣き 頭部、胃腸
麻疹 頭部、胃腸、心臓、発疹部
風疹 頭部、胃腸、心臓、発疹部
百日ぜき 頭部、胃腸、心臓、肺、咽喉、心窩部
小児麻痺 頭部、胃腸、脊椎、麻痺部
扁桃腺炎 患部


十、婦人科疾患
子宮諸病 子宮部
妊娠中 子宮を療癒せば胎児の発育良好にして分娩容易なり。
分娩時 仙骨部、下腹部
ツワリ 頭部、子宮、胃腸、心窩部
乳房諸病 乳房
子宮外妊娠 頭部、子宮、疼痛部


十一、伝染病
腸チフス 頭部、心臓、胃腸、脾臓、丹田療癒を施す。合併症に注意して療癒すること。
パラチフス 頭部、心臓、胃腸、脾臓、丹田療癒を施す。合併症に注意して療癒すること
赤痢 頭部、心臓、胃腸、丹田療癒を施す。
疫痢 頭部、心臓、胃腸、丹田療癒を施す。
ジフテリア 頭部、咽喉、心臓、胸部、胃腸、腎臓、丹田療癒を施す。血清注射を要す。
コレラ 頭部、胃腸、心臓、丹田療癒を施す。
猩紅熱 頭部、口内、咽喉、心臓、胃腸、腎臓、発赤部、丹田療癒を施す。
流行性感冒 頭部、心臓、肺、胃腸、疼痛部、丹田療癒と半身療癒を施。
流行性脳脊髄膜炎 頭部、頚部、眼、心臓、胃腸、腎臓、膀胱、脊髄とくに頸椎、硬直し た部位、不随した部位
マラリア 頭部、心臓、胃腸、肝臓、脾臓、熱発作一時間前位に療癒するを可とす。
丹毒頭部、心臓、胃腸、患部、丹田療癒を施す。
破傷風 頭部、心臓、胃腸、外傷部、疼痛部、丹田療癒を施す。


四、明治天皇の御製
秋の夜の月は昔にかはらねど世になき人の多くなりぬる(月)

あさみどり澄みわたりたる大空の広きおのが心ともがな(天)

暑しともいはれざりけりにえかへる水田にたてるしづを思へば(をりにふれて)

あまたたびしぐれて染めしもみじ葉をただひと風のちらしけるかな(落葉風)

雨だりに窪める石を見ても知れかたき業とて思ひすてめや(をりにふれて)

天を恨み人をとがむることもあらじわがあやまちを思ひかへさば(をりにふれて)

あやまたむこともこそあれ世の中はあまりに物を思ひすぐさば(をりにふれて)

あやまちを諌めかはして親しむがまことの友のこゝろなるらむ(友)

あらし吹く世にも動くな人ごころいはほに根ざす松のごとくに(巌上松)

荒るゝかと見ればなぎゆく海原の波こそ人の世に似たりけれ(波)

家富みてあかぬことなき身なりとも人のつとめにおこたるなゆめ(をりにふれて)

家の風ふきそはむ世もみゆるかなつらなる枝の茂りあひつゝ(兄弟)

いかならむことある時もうつせみの人の心よゆたかならなむ(心)

いく薬もとめむよりも常に身のやしなひ草をつめよとぞおもふ(薬)

いくさ人いかなる野辺にあかすらむ蚊の声しげくなれる夜ごろを(をりにふれて)

いさをある人を教のおやにしておほしたてなむやまとなでしこ(教育)

池のおもにのぞめる花のうれしきはちりても水に浮かぶなりけり(水上落花)

いけのおもは月にゆづりて芦の葉のしげみがくれにゆく蛍かな(月前蛍)

いさゝかのきずなき玉もともすればちりに光を失ひにけり(玉)

いちはやく進まむよりも怠るなまなびの道にたてるわらはべ(をりにふれて)

いとまなき世にたつともたらちねの親につかふる道な忘れそ(孝)

いぶせしと思ふなかにもえらびなば薬とならむ草もあるべし(草)

今はとて学のみちにおこたるなゆるしの文をえたるわらはべ(卒業生)

色々に咲きかはりけりおなじ種まきて育てし撫子の花(麦)

岩がねにせかれざりせば滝つ瀬の水のひびきも世にはきこえじ(滝)

器にはしたがひながらいはがねもとほすは水のちからなりけれ(水)

うとましと思ふむぐらはひろごりて植ゑてし草の根はたえにけり(草)

うまごにやたすけられつゝいでつらむわれを迎へてたてる老人(翁)

うもれ木をみるにつけても思ふかなしづめるまゝの人もありやと(埋木)

埋火のもとにいざなへふる雪のはれまもまたできたる老人(雪中人来)

うるはしくかきもかゝずも文字はただ読みやすくこそあらまほしけれ(書)

老の坂こえぬる子をもをさなしと思ふや親のこゝろなるらむ(親)

老人を家にのこしていくさびと国のためにと出づるをゝしさ(をりにふれて)

大空を心のまゝにとぶ鳥もやどるねぐらは忘れざるらむ(鳥)

幼児がもの書く跡をみても知れ習へばならふしるしある世を(手習)

をしへある庭にさきたる撫子の花は露にもみだりざりけり(瞿麦露)

鬼神もなかするものは世の中の人のこゝろのまことなりけり(誠)

おのがじしつとめを終へし後にこそ花のかげにはたつべかりけれ(をりにふれて)

おのが身はかへりみずしてともすれば人のうへのみいふ世なりけり(述懐)

おほぞらにそびえて見ゆるたかねにも登ればのほる道はありけり(峯)

おもふこと思ひ定めて後にこそ人にはかくといふべかりけれ(をりにふれて)

おもふこと思ふがまゝになれりとも身を慎まむことな忘れそ(をりにふれて)

及ばざる事な思ひそうつせみのみはほどほどのありけるものを(をりにふれて)

おりたちてとくうちはらへ枝よわき小松のうへに雪のつもれる(雪中松)

かぎりなき世にのこさむと国の為たふれし人の名をぞとどむる(をりにふれて)

かざぐるまいざかけさせよ日ざかりの暑さいとはず人のまゐくる(扇風器)

かざらむと思はざりせばなかなかにうるはしからむ人のこゝろは(心)

かたしとて思ひたゆまばなにこともなることあらじ人の世の中(述懐)

かりそめの事に心をうごかすな家の柱とたてらるゝ身は(柱)

かりそめの言の葉草もともすればものの根ざしとなる世なりけり(寄草述懐)

川舟のくだるはやすき世なりとて棹に心をゆるさざらなむ(寄船述懐)

きずなきはすくなかりけり世の中にもてはやさるゝ玉といへども(寄玉述懐)

草まくら旅にいでては思ふかな民のなりはひさまたげむかと(旅中情)

国のためあだなす仇はくだくともいつくしむべき事な忘れそ(仁)

国のためながかれと思ふ老人に死なぬ薬をさづけてしがな(薬)

くりかへす昔がたりにおのづからいさめことばのまじる老人(老人)

暮れぬべくなりていよいよ惜しむかななすことなくて過ぎし一日を(夕)

子を思ふ焼野のきじははるの夜のゆめもやすくは結ばさるらむ(親心)

こころある人のいさめの言の葉は病なき身の薬なりけり(薬)

ことしげき世にふる人もわがこのむ道にわけいるひまはありけり(をりにふれて)

事繁き世にも似たるか夏草は払ふあとよりおひ茂りつゝ(夏草)

ことなしとゆるぶ心はなかなかに仇あるよりもあやふかりけり(心)

小山田の湖畔のほそ道細けれどゆづりあひてぞしづは通へる(細径)

こらは皆軍のにはにいではてゝ翁やひとり山田もるらむ(田家翁)

さしのぼる朝日のごとくさわやかにもたまほしきは心なりけり(日)

梅雨にたゝみの上もしめれるをたむろのうちぞ思ひやらるゝ(梅雨)

さゆる夜の嵐のおとに夢さめてしづがふせやを思ひやるかな(寒夜述懐)

しら玉を光なしともおもふかな磨きたらざることを忘れて(玉)

進むありおくるゝもあり時はかるうつはの針もまちまちにして(時計)

すゝむにはよし早くともあやうしと思ふ道には入らずもあらなむ(道)

すゝむべき時をはかりて進まずば危き道にいりもこそすれ(をりにふれて)

すなほなるをさな心をいつとなく忘れはつるが惜しくもあるかな(心)

すなほにもおほしたてなむいづれにもかたぶきやすき庭のわか竹(子)

たかゝらぬ松のこのまにさきながら雲かとみゆる山桜かな(花以雲)

たちつづく市の家居は暑からむ風の吹入る窓せばくして(夏住居)

たらちねの親につかへてまめなるが人のまことの始なりけり(孝)

たらちねの親の心は誰もみな年ふるまゝにおもい知るらむ(親心)

たらちねのにはの教はせばけれどひろき世にたつもとゐとぞなる(庭訓)

散りやすきうらみはいはじいく春もかわらでにほへ山ざくら花(対花言志)

つもりなば払ふ方たくなりぬべし塵ばかりなる事とおもへど(塵)

手ならひをものうきことに思ひつるをさな心を今くゆるかな(手習)

照るにつけくもるにつけて思ふかなわが民草のうへはいかにと(述懐)

遠くとも人の行くべき道ゆかば危き事はあらじとぞ思ふ(道)

歳月は射る矢のごとし物はみなすみやかにこそなすべかりけれ(をりにふれて)

とる棹にこゝろ長くもこぎよせむ蘆間の小舟さはりありとも(蘆間舟)

なかばにてやすらふことのなくもがな学の道のわけがたしとて(道)

なすことのなくて終らば世に長きよはひをたもつかひやなからむ(をりにふれて)

なにごとも思ふがまゝにならざるがかへりて人の身の為にこそ(人)

波風のしづかなる日もふなびとはかぢにこゝろを許さざらなむ(心)

ならび行く人にはよしやおくるともただしき道をふみなたがへそ(道)

払はずば思はぬかたにかたぶかむつゆおきあまるなでしこの花(をりにふれて)

人みなのえらびしうへにえらびたる玉にもきずのある世なりけり(玉)

ひとりたつ身となりし子を幼なしとおもふや親のこゝろなるらむ(親心)

ひとりたつ身になりぬともおほしたてし親の恵をわすれざらなむ(親)

ひらかずばいかで光のあらはれむこがね花さく山はありとも(鉱山)

開けゆく道にいでてもこゝろせよつまづく事のある世なりけり(をりにふれて)

ひろき世にたつべき人は数ならぬことに心をくだかざらなむ(述懐)

ひろき世にまじりながらともすれば狭くなりゆくひとごころかな(心)

ほどほどにたつべき道もあるものを老いにけりとて身をばかこちそ(老人)

槇ばしらたち栄ゆるもうごきなき家のあるじのあればなりけり(家主)

まつりごとただしき国といはれなむ百のつかさよちから尽して(述懐)

学びえて道のはかせとなる人もをしへのおやの恵わするな(師)

みな人の見るにいぶみに世の中のあとなしごとはかかずもあらなむ(新聞紙)

みなもとは清くすめるを濁江におちいる水のをしくもあるかな(水)

身にあまる重荷車をひきながらいそがぬ牛はつまづかずして(牛)

目に見えぬ神にむかひてはぢざるは人の心のまことなりけり(神祇)

ものごとに進まずとのみ思ふかな身のおこたりはかへりみずして(をりにふれて)

もろともにたすけかはしてむつびあふ友ぞ世にたつ力なるべき(友)

やしないてなほも齢をたもたせむ庭に千代ふる松のひともと(老松)

山田もるしづが心はやすからじ種おろすより刈りあぐるまで(農夫)

ゆきにたへ嵐にたへし後にこそ松のくらゐも高く見えけれ(松)

よきをとりあしきをすてゝ外国におとらぬ国となすよしもがな(国)

世に広くしらるゝまゝに人みなのつゝしむべきはおのが身にして(をりにふれて)

世のさまはいかがあらむとかたつぶりをりをり家をいでて見るらむ(蝸牛)

世の中に危きことはなかるべし正しき道をふみたがへずば(道)

世の中にひとりたつまでをさめえし業こそ人のたからなりけり(宝)

世の中の風にこゝろをさわがすなまなびの窓にこもるわらはべ(学生)

世の中の人におくれをとりぬべしすゝまむときに進まざりせば(をりにふれて)

世の中の人の司となる人の身のおこなひよただしからなむ(行)

世の人ををしふる事もかたからむ身のおこなひの正しからずば(行)


延伸閱讀:
《傳統靈氣技術研討會課程》
《靈氣歷史的循證研究》
《「傳統靈氣」的歷史資料》
《你學的真的是靈氣嗎?》
《靈氣療法必攜-原文》
《臼井霊気療法学会-歷代會長》
《臼井氏靈氣療法階級一覽》
《傳統學會的靈授規定》
《霊気療法必携公開傳授説明》



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    宇謙老師 【作者:宇謙老師】
    中國執業中醫師(北京/天津).天津中醫藥大學針灸博士.多年來致力於推廣外身心靈課程、能量治療及健康講座,學生包括了專業的諮商師、醫護人員及神職人員。
    《轉載摘錄請標示出處/本站成立於2003年12月 》